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CO2排出ゼロで「日本から製鉄所が消える」の衝撃

2021/03/06

菅義偉首相が昨年10月、国会の所信表明演説で2050年にCO2など温室効果ガスを実質ゼロとする「カーボンニュートラル」を目指すと宣言したことで、鉄鋼業界に激震が走った。

「積極的に温暖化対策を行うことが、産業構造や経済社会の変革をもたらし、大きな成長につながる」と首相が強調した通り、脱炭素化への技術開発を通じて成長を目指す産業政策は世界的な潮流になっており、日本がその流れに背を向けることはもはや不可能といえるだろう。

とはいえ、「言うはやすく行うは難い」のも事実で、その最右翼が製造時に大量のCO2を排出する鉄鋼業だ。

◇国を支えた大量生産

経済産業省によると、18年度に日本が排出したエネルギー起源CO2は年間10億6000万トン。

産業界では鉄鋼業の排出量が約1億5900万トンと最大で、これに続く化学業界の約5700万トンと比べても圧倒的だとわかる。詳細はこちら